2000年10月、長距離通信の第二電電株式会社(DDI)、
国際通信のKDD株式会社、日本移動通信株式会社(IDO)
の3社合併により発足したKDDI株式会社は、M&Aなど を通じて、モバイル通信・固定通信を併せ持つ総合通信 事業者としての基盤を拡充し、成長を続けてきました。
現在、国内においては、新たな収益源の確保に向けて、
通信事業の顧客基盤を活用することにより、非通信事業
領域での収益化に向けたさまざまな取り組みを積極化さ せています。
また、グローバル事業においても、ミャンマー・モンゴ ルのモバイル通信市場に参入するなど、持続的成長に向 けた取り組みを進めています。
出典: 一般社団法人 電気通信事業者協会資料を 基に当社作成
*1 NTTドコモ株式会社、ソフトバンク株式会社、
KDDI CORPORATION 統合レポート 2017
41
●モバイル
2017年3月末のau携帯電話累計契約数は、前期末比 5.7%増の4,854万契約となり、モバイル3社間における シェアは、前期末比0.5ポイント増の29.8%となりました。
このうち、個人のお客さまを対象とするパーソナルセ グメントにおいては、auスマートフォン浸透率が61.8%
(LTEに限定すると60.9%)まで上昇しました。
また、連結子会社が提供するMVNO事業の契約数 は、前期末比77万増の87万契約となりました。今後は、
au+MVNOベースでの「モバイルID数」の拡大を図って いきます。
●非通信事業領域
KDDIは、新たな成長軸の確立に向けて「au経済圏の 最大化」に向けた取り組みを強化しています。
au経済圏は主に、オンライン領域におけるauスマー トパスなどのデジタルコンテンツ、オフライン領域にお ける物販・電力・金融などのライフデザインサービスで 構成され、これらのサービスの利用額と、KDDIが提供 する決済手段(auかんたん決済、au WALLET)を用いて 決済された金額の総計が、au経済圏流通総額となります。
2017年3月期のau経済圏流通総額は、前期比で75.3%
●
FTTH累計契約数の推移(連結)
*5 2013年3月期はJCNのみ、2014年3月期以降はJ:COM+JCN。2013 年12月のJ:COMによるJCN連結化に伴い、2014年3月期については、総 加入世帯数の算出方法をJ:COM基準に統一。2015年3月期以降は、「総加 入世帯数」から「RGU対象世帯数」へ定義変更。2015年3月期の「総加入世 帯数」ベースは505万世帯
●
ケーブルテレビRGU対象世帯数
*5の推移
●
au経済圏流通総額
●固定ブロードバンド
2017年3月末のFTTH累計契約数は、ビッグローブ 株式会社の連結化影響もあり、前期末比10.5%増の415 万契約(市場シェアは12.9%)となりました。
また、2017年3月期末のケーブルテレビにおける RGU対象世帯数は、前期末比4.6%増の529万世帯とな りました。
なお、2017年3月末におけるJ:COMのケーブルテレ ビ有料多チャンネルサービス契約数シェアは、約5割を 占めています。
FTTH・ケーブルテレビとauとのクロスセルを通じ て、KDDIグループのお客さま基盤のさらなる強化およ び拡大が続いています。
2013.3 2014.3 2015.3 2017.3
287
324
349
2016.3 375
415
(万契約)
2013.3 2014.3 2015.3 2017.3
124
500 488
2016.3
505 529
(万世帯)
2015 2016 2017
3,800
7,300
12,800
(億円)
(3月31日に終了した各決算期)
●
au累計契約者数
*3の推移(連結)
*4 auスマートフォン÷一般端末(スマートフォン・フィーチャーフォン
(ぷりペイド含む))
●
auスマートフォン浸透率
*4の推移(パーソナル)
2013.3 2014.3 2015.3 2017.3
3,771
4,052
4,348
2016.3 4,591
4,854
(万契約)
LTE 35.0% LTE 49.5% LTE 56.3% LTE 60.9%
2013.3 2014.3 2015.3 2017.3
49.1% 54.3%
2016.3
58.2% 61.8%
*3 KDDI + 沖縄セルラー電話株式会社 ■■LTEスマートフォン ■■3Gスマートフォン
KDDIグループの主要事業の状況
モバイル市場データ
累計契約数(累計契約数シェア*1)
解約率
市場データ
(3月31日に終了した各決算期)
■au 37,709
(28.6%) 40,522
(29.0%) 43,478
(29.4%) 45,910
(29.3%) 48,540
(29.8%) 46,590
(29.6%) 47,237
(29.6%) 47,829
(29.8%) 48,540 (29.8%)
■NTTドコモ 61,536
(46.7%) 63,105
(45.2%) 66,596
(45.0%) 70,964
(45.4%) 74,880
(46.0%) 71,614
(45.4%) 72,943
(45.7%) 73,588
(45.8%) 74,880 (46.0%)
■ソフトバンク 32,480
(24.7%) 35,925
(25.7%) 37,766
(25.5%) 39,586
(25.3%) 39,310
(24.2%) 39,365
(25.0%) 39,346
(24.7%) 39,267
(24.4%) 39,310 (24.2%) 合計 131,725 139,552 147,840 156,459 162,730 157,568 159,526 160,684 162,730
*1 株式会社NTTドコモ、ソフトバンク株式会社、当社(au)による3社間のシェア 出典:一般社団法人 電気通信事業者協会資料を基に当社作成
au*2 0.63 0.76 0.69 0.88 0.83 0.77 0.72 0.78 1.07
NTTドコモ*3 0.82 0.82 0.61 0.62 0.59 0.62 0.53 0.56 0.66
ソフトバンク*4 1.09 1.27 1.36 1.35 1.24 1.13 1.06 1.25 1.53
*2 一般端末(スマートフォンおよびフィーチャーフォン)ベース。(パーソナルセグメントベース)
*3 2016年3月期より解約率の定義を変更し、2014年3月期・2015年3月期実績も変更
*4 2016年3月期より解約率の定義を変更し、2015年3月期実績も変更 出典:各社決算資料を基に当社作成
0 20,000 40,000 60,000 80,000(千契約)
2017.3 2016.12
2016.9 2016.6
2017.3 2016.3
2015.3 2014.3
2013.3
純増数(純増シェア*1)
■au 2,600
(34.5%) 2,813
(35.9%) 2,956
(35.7%) 2,432
(28.2%) 2,631
(41.9%) 680
(61.4%) 647
(33.0%) 593
(51.1%) 711
(34.7%)
■NTTドコモ 1,407
(18.7%) 1,569
(20.0%) 3,490
(42.1%) 4,368
(50.7%) 3,916
(62.5%) 650
(58.6%) 1,330
(67.9%) 645
(55.7%) 1,292 (63.2%)
■ソフトバンク 3,531
(46.8%) 3,445
(44.0%) 1,841
(22.2%) 1,820
(21.1%) –276
(–4.4%) –222
(–20.0%) –19
(–0.9%) –79
(–6.8%) 43
(2.1%)
合計 7,537 7,827 8,288 8,619 6,271 1,109 1,958 1,158 2,045
出典:一般社団法人 電気通信事業者協会資料を基に当社作成
‒1,000 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000(千契約)
2017.3 2016.12
2016.9 2016.6
2017.3 2016.3
2015.3 2014.3
2013.3
0 0.4 0.8 1.2 1.6 2.0(%)
2017.3 2016.3
2015.3 2014.3
2013.3 2016.6 2016.9 2016.12 2017.3
ブロードバンド普及状況の推移
ケーブルテレビ有料多チャンネル契約数シェア
固定通信市場データ
■FTTH 2,385 2,531 2,661 2,788 2,932 2,835 2,868 2,902 2,932
■CATV 601 623 643 673 685 679 683 686 685
■ADSL 542 447 375 320 251 310 299 288 251
■FWA 1 1 1 1 1 1 1 1 1
合計 3,530 3,602 3,680 3,782 3,869 3,825 3,851 3,875 3,869
出典:総務省資料を基に当社作成
J:COM 52.7 52.5 52.8 50.7 51.7
CNCI 5.0 5.2 5.2 5.8 5.7
TOKAI 4.0 3.8 3.7 3.3 3.3
その他 38.2 38.6 38.3 40.2 39.3
出典:放送ジャーナルを基に当社作成
FTTH契約数シェア
KDDI 11.4 12.2 12.5 13.0 12.9 13.1 13.1 13.1 12.9
NTT東日本 40.9 40.2 39.1 38.2 38.1 38.2 38.2 38.2 38.1
NTT西日本 31.6 31.1 31.2 30.8 30.3 30.6 30.5 30.4 30.3
電力系事業者 9.0 8.9 8.8 9.2 9.1 9.1 9.2 9.1 9.1
その他 7.2 7.5 8.3 8.8 9.5 9.0 9.1 9.3 9.5
出典:総務省資料を基に当社作成 0 10 20 30 40 50(%)
2017.3 2016.3
2015.3 2014.3
2013.3 2016.6 2016.9 2016.12 2017.3
その他 TOKAI CNCI J:COM
0 10 20 30 50 40 60
2015.6 2015.9 2015.12 2016.3
(%)
2017.3 2016.3
2015.3 2014.3
2013.3 0 1,000 2,000 3,000 4,000(万契約)
2017.3 2016.3
2015.3 2014.3
2013.3 2016.6 2016.9 2016.12 2017.3
セグメント別活動報告
パーソナルセグメント
「お客さま体験価値」の提供に向けて
KDDIは、お客さまに「au」を長期的にご利用いただく ことを目指し、auのご利用年数と対象料金プランの定額 料に応じてWALLETポイントを毎月プレゼントする「au STARロイヤル」、auショップの優先予約が可能になる
「au STARパスポート」、ご登録いただいたお客さま全員 がご利用できる「au STARギフト」といった、3つの特典 を用意した無料の会員制プログラム「au STAR*」を開始 し、2016年8月より順次拡充してきました。
また、2016年12月には、当社直営店で最大規模とな る「au SENDAI」をオープンしました。本店舗は、店舗面 積を活かし、カフェ「BLUE LEAF CAFÉ」を併設するほ か、イベントワークショップの開催、東北復興支援の取 り組みの展示など、通信とライフスタイルが融合した新 しいお店のかたちを体現しています。
料金プランの拡充
2016年9月より、auスマートフォンで大容量データ をご利用されるお客さま向けに、データ容量の上限を 20GB/30GBへ拡大した大容量データ定額サービス
「スーパーデジラ」を提供しています。
3GBの増容量(5GBから8GB)で1,700円の追加料金 となる従来サービスに対し、新サービス「スーパーデジ ラ」は、1,000円の追加で4倍(5GBから20GB)のデー タ利用が可能となることから、20GBプランを中心に契 約者は順調に拡大しています。
(注) 表記の金額はすべて税抜。基本料(誰でも割適用時)+データ定額料+イ ンターネット接続料の合計額
基本料は5分以内の国内通話がかけ放題。1回の通話が5分を超えた場合、
5分超過分につき30秒ごとに20円の通話料が別途必要
* auスマートフォン、auケータイをご利用の個人のお客さま対象。ご利用には 会員登録(無料)が必要です
個人向け通信サービスなどの提供
個人のお客さまを対象に、モバイル・固定通信サービスなどを提供しています。モバイルでは、主力の「au」ブランドのサービ スと、連結子会社のUQコミュニケーションズ株式会社などが提供するMVNOサービス、固定通信では、「auひかり」ブラン ドのFTTHサービス、CATVサービスなどを展開しています。また、通信以外のサービスとして、auショップを活用した物販 サービス「au WALLET Market」や、「auでんき」などのエネルギーサービスを提供しています。
主要な取り組み
「au SENDAI」の店内の様子
従来サービス
新サービス「スーパーデジラ」
1 3 5 8 10 13 (GB)
4,900 6,2007,000
8,700 10,000
11,800
1 3 5 20 30(GB)
4,900 6,2007,0008,000
10,000 2016年8月~
2016年8月~ 2016年11月~
パーソナルセグメント
「auでんき」によるエネルギービジネスへの参入 2016年4月より、全国*1で「auでんき」の提供を開始 しました。auケータイ・スマートフォンとあわせてご利 用いただくことで、毎月の「auでんき」ご利用料金に応じ て最大5%相当分のWALLETポイントを還元*2します。
また、電力使用量や電気料金が一目で分かる「auでんき アプリ」を提供し、お客さまのライフスタイルにあわせ た省エネのアドバイスなど、お得な生活をサポートして います。
*1 沖縄県と一部離島を除く
毎月の電気代の支払いをよりお得に
1ヶ月の電気料金に応じて WALLETポイントを還元*2auブランド価値向上に向けて
国内通信市場においてサービスなどの同質化が進む 中、より多くのお客さまにご支持いただくためには、ブ ランド価値の向上が必要不可欠となります。
KDDIは、商品・サービスはもちろん、広告・接客に至 るまで、あらゆるお客さま接点の質的向上に向けた取り 組みを進めています。中でも、広告では、CM総合研究所 の「2016年度 企業別CM好感度ランキング」において、
3年連続でCM好感度No.1企業として「ベスト・アドバ タイザー」を受賞しました。
安心・安全な製品・サービスの提供
KDDIは、子どもから高齢者の方まで幅広いお客さま に安心・安全にサービスをご利用いただくため、さまざ まな取り組みを行っています。
製 品 に お い て は、ジ ュ ニ ア 向 け ス マ ー ト フ ォ ン
「miraie f」を発売し、ネットの危険や使いすぎを防止す る機能に加え、防犯ブザーや居場所確認機能を搭載する など、お子さまとその保護者が気軽に安心して利用でき る製品の提供に努めました。また、シニア向けスマート フォン「BASIO2」は、電話やメール、カメラの「使いや すさ」を追求し、文字入力のヒントを画面に表示する
「文字入力アシスト機能」を搭載するなど、初めてス マートフォンをご利用されるシニアの方でも使いこな しやすい操作性を追求しています。
サービスにおいては、SNSなどのCGMサービス*3を ご利用の際、お客さま同意のもと、年齢情報(コンテン ツ提供会社が指定した年齢以上か未満であるかの情報)
をサイト提供会社に通知する「年齢確認サービス」を提 供しています。
*3 CGM(Consumer Generated Media):ソーシャルネットワーキング サービス(SNS)、ブログ、クチコミサイトなど、消費者が自ら情報を発信 していくメディアの総称。
*2 au WALLETプリペイドカードにキャッシュバックする従来の割引サービ スは、2017年8月28日をもって終了